からの続き
というわけで、
まさかの【豚骨→コンソメ】の驚きの味を体験したわけですが、
ここで色々思うことが。
【安定の味 2017 冬のおもひで 前編】でも言ったのですが
普通に美味いってのは本当に大事ですね。
「普通に美味い」
「いつも同じ味」
う~ん、とても大事。
これって僕の仕事でもある「芸事」にも通ずるなと。
僕は幼少の頃から和太鼓をやっているのですが、
美しい撥さばきってやっぱり
「撥が同じところを通る。」
「同じところで止まる。」
これに尽きると思うんです。
何度も同じところを撥(または腕・身体)が通ることで
点の感覚から線の感覚になる。
線は面になるし、面ができれば球になる。
止まることが出来れば画になれる。
球(立体の動き)と画(立体の静止)が出来ればそれはもう無敵。
でもそれをなす為には、何度も何度も繰り返し稽古を積まなきゃいけない。
何度も繰り返して出来上がったものには理が宿ります。
この理がおいしい。美しい。
「いつも同じ味」ってのは「熟練の至高の味」なんです。
歌舞伎だったかな?
型が無いのは「かたなし」
型があってあえてはずすのが「かたはずし」
全ては型があってから。
みたいな粋な言葉を聞いたことがあります。(うろおぼえだけど)
もちろん挑戦や進化、創意工夫ってのはとても大事な事です。
これが無いと腐っちゃうからね。
あれと一緒ですよ、ぬかどこ。
毎日新しい空気を入れる。
いつも創意工夫を怠らない。
でもやっぱり型(基本)からはずれちゃ、もう何がなんだか。
ぬかどこにいきなり砂糖どばどばいれたら、ね?
ぬかどこって何の話よ。 |
「安定の味」
「いつもの味」ってのは
そんな風に「狭く」
しかし「深く」
そして「新鮮に」
造られるものだと思います。
ワンパターン大いに結構じゃないですか。
ワンパターンって事は、熟練度半端ないって事ですよ。
それを何があったか大将、理(おいしい)を捨ててからに。
ぷんぷんですよ。
あ~、美味しかったのになぁ・・・
あ~、熟練の味が食べたいぜ。
腰すえていこうぜ、大将。
「普通にうまい」を食わせてくれよ。
俺も腰すえて「いつもの味」を探すから。
毎日ぬかどこに手を入れるように。
ぬかどことかやったことねえけど。
安定の味シリーズ
おしまい
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