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2013/03/01

パンズ・ラビリンス鑑賞

ギレルモ・デル・トロの作品。

この監督は初顔合わせ。

戦時中の少女の幻想と悲しいさだめを描いたファンタジー。

んー。ダークファンタジー?

童話というものに近い作品。

所々何故この設定とファンタジーを織り交ぜたのか疑問が残るが、いかにもなハッピーエンドのファンタジーではなく、深い人生の悲しみと人の歴史が見え隠れする良作、なのではと。

どこか【decoretto】に似ている世界観と人生観。

【decoretto】の方がもう少し爽やかですが。

改めて童話やおとぎ話の可能性を感じました。

ここでデコちゃんの台詞をひとつ。

『私の思う童話の良い所は…
童話にはたっくさんの謎や秘密が隠されている事!
謎と秘密って必ず答えがあるけど、でも、童話のその謎と秘密はずっと謎で秘密なの。
だから面白いのよ。
ある時はなんの謎もないけど、ある時は急にその姿を変えちゃうの。
世界もそれと一緒。
ある時はどこにも不思議は無いけど、ある時は全てが謎めいて、至る所に秘密が隠れてるの。
だから本当の答えなんてないの。
でも真実はあって、それは事実なの…』

僕の大好きな台詞のひとつです。

そういや【gift】のマドカもこんな事を言ってました。

『人生には物語が必要で、私はそれを信じてる…君の物語…聴かせてよ…』

天才的数学者としての頭脳を持ちながらのこの台詞は痺れた。

また物語を書かなければ。

誰かに届く物語。

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