今日は祖母の一周忌でした。
ちょっと小高い所に建つ明治建築の家。
祖母が亡くなってから手入れをした庭。
見晴らしが良くなり、古格子がまるで額縁みたいです。
沢山の親戚が集まって、手を合わせ、昔の話をしたりしています。
秋の乾いた風が心地よかったです。
涼しくなったけど、まだ蚊はいるようです。
あっという間の一年。
祖父の悲しみはやはり癒えていないようです。
祖父は以前と比べると口数が増えたような気がします。
僕が知っているはずがないであろう昔の事を、事細かく繰り返し話します。
『うん』『そうやね』『そんな事があったんやね』と、想像を巡らせ相づちをうちます。
ひとしきり話すと、祖父はまたいつものように寡黙な祖父に戻ります。
そんな時は僕も、母も、いつも祖父の隣にいる叔父も黙ります。
叔父と今書き始めた作品の話をしました。
叔父は驚くほどの読書家です。
本当に歩く図書館の様な人です。
実際に家にある本の数は数えきれないほど。
叔父は僕が書く脚本の舞台をいつも観にきてくれます。
僕はどこか叔父の評価を気にし、悟られない様に強がりながら様子を探っているのです。
今日もこれからやりたい事や書きたい事を沢山話しました。
必要以上に喋る僕がいた様な気がします。
喋っても喋っても、いくら相づちをうっても、いくら面白い話をしても、いつも何か足りません。
多分これが、祖母の居なくなった僕らの今なんだと思いました。
皆何かで埋めようとしているのだと思います。
どうする事も、どうする必要もないのは分かっているけど、どうすればいいのか解りません。
祖母は優しい人でした。
僕は祖母が怒った姿を見た事がありません。
稼ぎの少ない僕に、いつまでたっても『こずかい銭』をくれました。
初孫だった僕は随分可愛がられました。
沢山の愛情をかけてもらいました。
法事が終わり、一人帰路につきます。
一年経っても、時折寂しさと悲しさが溢れます。
今でもひょっこり顔を出して『爺ちゃんには言わんでいい』とこずかい銭をくれそうな気がします。
今日はちょっと色々思い出しました。
切ないです。
結ぶ言葉が見つからないけど、皆が幸せになる方へと進む事を望みます。
まずは僕かな。
ばあちゃん、ありがとう。
もう、1年なんですね...
返信削除昨年の今頃は『apartment』の衣装を手伝わせてもらっていて
皇史朗さんが毎日寝る間も無い程、忙しくて過酷な状態の時で
「神様っていないのか?」って思いました。
きっと、おばあ様は「皇史朗、頑張っとるね」ってみてて下さってますよ。
叔父さまはじめ、皇史朗さんの周りにいらっしゃる方はみんな応援してらっしゃいます。
その端ッこに わたしもコソッといますが、、
また、皇史朗さんの素敵な笑顔に会いに行きます。
ののさん
返信削除本当にあっという間です。
そういえばアパルトメントの時期でしたね。
何が何だか分からず無我夢中だったのは覚えてます。
ののさんの言う様に皆からの愛情はヒシヒシと感じています。
もちろんののさんからも。
CAPRIはちょっと休憩中ですが、またやる時はまた一緒に!
それまで色んな事を考えながら頑張ります★
あ、まずは太鼓ですね(笑)